要求仕様と機械仕様
最近相談を受けた仕事の中に、ご自身で設計されたい気持ちが強い方なのか、かなり踏み込んだ内容の仕様(仕様項目の多くが機械仕様)を提示される案件がありました。
この案件については、相矛盾する仕様となる可能性が高く、仕様案の提示方法について再考されるよう提案させていただきました。
そこで、このブログでは私の考える「要求仕様」と「機械仕様」について述べたいと思います。
要求仕様:何をどうしたいのか ワークに対する加工内容、能力、制約条件等。
設計者に対し、ユーザが提示する。
機械仕様: 要求仕様を実現するために必要な機械の仕様。スペック。
たとえば要求仕様の生産能力が ○○個/分であれば、
機械仕様では、△△ワットの□□モータ、回転数▽▽rpm等。
主に設計者がユーザの確認を取りながら要求仕様から変換する。
「何を実現したいのか」適切な要求仕様の提示は 設計者の想像力を刺激し、良い機械の開発につながると考えます。
逆に機械仕様での仕様提示は相矛盾する仕様に陥りやすく、また設計者の思考を縛り、
設計の失敗につながりやすいと考えます。