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構想設計からの3DCAD化

 そろそろ3DCAD化を考えようか と思い立ってから数年が経ちました。ただ私の場合、

機械設計の上流工程である「構想設計」から3D化したいと考えていたのと、当時
手近にあった3DCADでは「構想設計」からの3D化は無理 ということでそのまま放っておきました。

 私の考える構想設計では「組立モデル」と「部品モデル」を連携させながら同時に作成する作業が必要であり、
当時手近にあった3DCADでは部品モデルを仕上げてからでないと組立モデルが作成できず、同時作成ができなかったからです。


 
 なぜ、部品モデルを仕上げてから組立モデルを作成するのでは構想設計に不向き なのか
ここで「構想設計からの3DCAD化」の必要条件を述べてみます。


 

 まず、3DCADの対象とする「機械」 を観るために
「加工部品」「購入部品」「ワーク(加工対象)」というキーワードを使用すると、

 
 機械設計とは
 (複数の)「加工部品」と「購入部品」から成る機械において、ワークに所定の加工を施し、機械仕様を満足する(更には要求仕様を満足する) 加工部品を作成し、各部品およびワークを配置する設計作業 となります。
 


 
 その設計作業のためには、1つの空間内に未だ形状の定まらない「加工部品」、「購入部品」および「ワーク」を仮に配置し、各部品およびワークを連携させ、

 全体の枠組み(組立モデル)と、それと同時にワークの加工を行うのに必要な
 加工部品のモデルを 次第に仕上げていくことが必要です。

このとき、加工部品の設計は、ワークおよび購入部品との関連を見ながら進める必要があるため、加工部品群だけを単独で仕上げることは不可能なのです。
また、このように進めていけば、自ずと組立モデルも作成することとなります。


すなわち、 
構想設計からの3DCAD化 の必要条件は

 1)加工部品モデル、購入品モデル、ワークと組立モデルを1つの空間内に混在可能であること
 2)この空間内で加工部品モデルを仕上げていく事が可能なこと となります。
 

  ※ 構想設計から設計可能であれば、シリーズ物の部品変更・組立モデル作成等の設計は容易に行う事ができます


  

適した3DCADはあるのか?

 昨秋の機械要素技術展にて この条件を満たすかも知れないというミッドレンジ3DCADが見つかったので、早速購入し現在確認作業を行っています。

 毎年バーゲンセールをするという(?)若干怪しげなところのあるCADですが、この報告は次回のブログでいたします。

  構想設計からの3DCAD化(2) をご覧下さい


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